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2013年11月22日 (金)

胸が潰されそうな話

私は放射能汚染に対して気を配っている。

故に、米の購入については、産地指定で生産者から通販で直接購入する形をとっている。
(これとて、直接に面識があって信頼できると確信した訳ではないので、万全とは言えないが)
その上で、玄米を購入し、近所のコイン精米機で精米している。
先日、買い物のついでがあったため、普段利用したことのない精米機を訪れたのだが、そこは機械が1台しかなく、その上、先客が精米中だったので、外でたばこを吸いながら待っていた。
すると精米中のその先客が私のところに歩み寄り、「100円玉持ってたら両替してくれないか?」と尋ねてきた。
そこはよくあるコイン精米器で、100円硬貨しか使えないものだった。先客は30kgの玄米を精米中で(5kgの精米に100円かかる)、精米途中で100円硬貨が不足してしまったのである。
私はちょうど手持ちの効果があったため、両替に応じた。
先客が精米を終え、私に一礼をして去ろうとした。
そのときに、私は何気なく、「どんなお米食べてるんですか?」と聞いてみた。
「わざわざ玄米を精米しにくるくらいだから、米に対してこだわりのある人なのだろう」という思いが頭をよぎったからだ。おいしい米だったら、今度それも試してみたい、という思いがあった。
先客は、「銘柄は知らんけど、ウチの田舎から送ってきてくれてるんだよ」と米の入った紙袋を見せてくれた。「福島県産」と書いてあった...。
私はできる限り平常を装い、「ああ、福島は農産物が豊富ですものね」などと応えたのだが、内心は相当動揺していた。
精米器に立ち入ったとき、玄米の投入口に、おそらく先客のものであろう玄米がずいぶん残っている(そこは少し古いタイプの精米器で、投入口に板状の網があり、その網目の上に玄米が残っていることがある)のを見たとき、私はとても躊躇した。
結局、私はそこでは精米せず、普段よく使う、残米の出にくい精米器へ移動した。
以前どこかの記事で「1キロあたり数千ベクレルの汚染米、実は汚染されていたのはたったの2粒」という記事を見たことがあったからだ。(もちろんそれが真実かどうかはわからない)
屈託のない農家さん、という雰囲気の先客には、なんと言っていいかわからない、申し訳なさに似た思いを抱きながら、彼が軽トラで立ち去るのを物陰から見届けてから、私は精米せずに、その場を後にした。
今、家庭用精米機を物色中である。

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